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初っ端亜門くん。とっくに過ぎたハロウィンの絵だったんです…。
ゲームヴァンパイアのキャラクターコス。謎の組み合わせ!
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施川ユウキ先生の4コマ漫画が、物語性が強く雰囲気が大変ツボで面白かった!!
クソ長文の感想なので、続きで表示になります。
しかし自分の文章の鼻につくことつくこと!
ホント面白かったので褒めっぱなしな感想。長い。
施川ユウキ先生の作品は今まで斜め上な着眼点のシニカルギャグのイメージだったので衝撃。
舞台設定が重くて中身は軽い所は相変わらずすごい発想だけど、こんなにストーリー性がある物を描くとは思ってなかった。ボロ泣きしてしまった。
世界で何故か一人きりになってしまった少女とそこで出会うフラミンゴのオンノジという元少年が誰もいない世界でフリーダムにだらだら過ごす日常系4コマ、というあらすじ書いててもうよく分からない物語設定。
言葉選びが大変好みなんだけど、哲学的で理屈っぽい気取ったような表現が多いので合わない人は厳しいかも知れない。
毎話の始まりは下らなくて笑えるのに、締めが詩的で淡く切ない。
一話4ページ構成なので、ホロリときた思ったら次にアホくさいやり取りでおもいっきり吹き出すという忙しさ。
また同作者の他作品よりコミカルで大げさなキャラの表情が笑いに拍車をかけるかける!!アンニュイで感傷的な終わりをしたと思ったら、次のページで少女がバカ丸出しで目ん玉ひんむいてたりするのでそれはもう吹き出す。
基本的に少女がボケでフラミンゴがツッコミなんだけど、その自由過ぎる少女が時折後ろ向きというか少し湿っぽく独白する所が普段とのギャップでたまらなく切なくなる。
居心地が良いフランクな空気感なのに、状況が状況なだけに全部が簡単に終わってしまうような危うさに泣いてしまう。
中盤から漂う一抹の不安感がグイグイと刺さってきて、それが積もり積もった中での最後の爽やかさがたまらない。読後感が物凄く気持ち良い。
序盤の少女の孤独さと、フラミンゴと出会ってからの共同生活との差がまたいい。
完全にストーリー重視な濃厚な漫画だったら絶対納得出来ない終わり方だけど、これがいつも緩やかに日常的なやり取りをしてるからあぁ良かったなぁ御の字だなぁと安心するんです。
もうちょっと置いてまた読み直したいな。